【SRS エアバックとは?】
車で不幸にも事故を起こし、対向車や壁に衝突すると、車の速度は急激に減少します。
乗員は、車の減速に追いつかず車内を移動し、シートベルトに拘束されていてもハンドルなどに頭部や胸部を直接ぶつけてしまいます。
その時、頭部や胸部の衝撃を緩和させるための装置がSRSエアバックです。
【エアバック の歴史】
その歴史は意外と古く。
1955年 H.A.バートランドがパテントを取得
1967年 アメリカのイートンが商品化(市販されず)
1969年 アメリカ政府が死亡事故の続発に業をにやし取り付け基準を示す
しかし、この頃のエアバックはシートベルトを着用しない乗員の保護を目的としていたため、その効果はあまり得られませんでした。
その後、1981年 ダイムラーベンツ (現 ダイムラークライスラー)が、シートベルトの補助的安全装置として位置付けし販売を開始、対米輸出の多い BMW や ボルボ が続き、フォード もこれを見習い、ホンダ や クライスラー そして GM も加わるようになりまた。
(樋口健治著「自動車技術史の辞典」より)
わが国では前述のとおり、1987年 ホンダ技研 の「レジェンド」に市販車として始めて採用され、その後現在にいたっています。
今日では、ほとんどの車両に標準で装備されるようになり、運転席はもとより助手席にも、そしてシートサイドや左右のピラー部までにも装着されてきています。
【SRS エアバックシステム の作動】
SRSエアバックは、スタントマンがビルなどから飛び降り、着地時に使用するエアクッションににています。
エアクッションは使用前に膨らませ、力が加わると内部の空気が抜ける抵抗を利用してショックを吸収します。
SRSエアバックの場合も同様で、頭部や胸部が接近する前に膨らんでいなければなりません。
最初はハンドルなどの内部に小さく畳まれ収納されていますが、衝撃を感知すると直ちに膨らみ、乗員の頭部や胸部が接近してきた時点では、しぼみはじめるように設定されています。
その間、千分の十数秒!!
非常に短時間で勢いよく膨らむ必要があります。
ですから、チャイルドシートを後ろ向きで助手席SRSエアバックにもたれさせて使用したり、シートベルトを使用せずに乗車すると、SRSエアバックも本来の機能を十分発揮することなく、危険な状態に陥るかもしれません。
生死を分ける状況で作動する重要な装置ですから、その使用方法を正しく守る必要があります。
SRSエアバックのSRSとは、
Supplemental Restraint System
で、その意味は補助拘束装置です。
ここでの補助とは、もちろんシートベルトのことを指します。